エンジェル

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著者

如月恭介

内容紹介

―人類存亡を賭けた壮絶な戦い―前触れもなく突然発生し、脅威的な勢いで蔓延する致死率100%の謎の奇病。世界中の科学者たちがその解明に手を焼く中、日本の遺伝子学者・五十嵐豊がその原因の糸口を見つける。そして次第に明らかになる、奇病に隠された恐るべき秘密。
数千年も前に神々によって遺伝子に仕掛けられた、巧妙でかつ壮大な罠。人知を超えた克服しがたい難局を迎え、人類は滅亡の危機に瀕する。
天才遺伝子学者、異端の考古学者、博愛のストリッパー、熱血の新聞記者、異色の政治家……個性豊かな面々が織り成す人類救済の熱いドラマが、いまここに始まる――
神話とサイエンスが複雑に絡み合い、人間とは何か、勇気とは何かを改めて世に問う、涙、笑い、怒り、感動、それら全てを凝縮した、著者入魂のミシック・サイエンス・フィクション。


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One Comment;

  1. 月狂四郎 said:

    SFを食わず嫌いしてる読者もむさぼり読む大作

    簡単に本作をご紹介すると、日本で突如、老死病という病気が流行りだします。この病気にかかると細胞内にあるミトコンドリアの働きが抑制され、あっという間に肉体が老化して死に至るという怖ろしいものです。

    この人類未曾有の危機に立ち上がったのが天才遺伝子学者の五十嵐、そして異端の考古学者の京極です。二人はこの危機に仕組まれた神々の罠に立ち向かい、海外の研究者とともに協力しながら人類の存亡を賭けて奮起します。

    時を同じくして、後に「エンジェル」と呼ばれるストリッパーのジュリアも、それこそまるで神に導かれたように自らの運命を変化させていきます。

    運命が引き合わせた彼らが人類存続のために取った手段とは? そして、それに伴う代償に人類は耐える事が出来るのか?

    説明は拙いですが、ネタバレなく本作をご紹介するとこんな感じになります。

    今作は聖書の世界を織り交ぜたSF大作であります。正直なところ、私はSFというジャンルがあんまり得意ではなく、スターウォーズもそこまで熱狂するタイプではないのですが、今作ではサイエンス誌を思わせるリアルな科学が初心者にも分かりやすい(物理で100点中2点を取った事のある私が言うのだから間違いないです)切り口で説明され、それでいて確かな説得力を持つ、まさにザ・サイエンス・フィクションな作品です。未来の戦記モノではなく、未知の生物学寄りのSFですね。作品のタイプで言えば、パラサイト・イブみたいなイメージでしょうか?

    話は変わりますが、作者の如月恭介氏は「僕がパクるとしたら村上春樹」みたいな発言をブログでしていました。私としては、今作はどちらかというと百田尚樹に近い気骨を感じました。作風はまるで別物ですけどね。

    あまりネタバレになるといけないのでサラっとしか触れませんが、氏の作品ではちょいちょい武将のような正直さというか、武士道的な思想が見え隠れするんですよね。自分の利益だけに留まらず、種全体が生き残れるかどうかみたいな考え方が。新撰組とか赤穂浪士的な美しさを感じます。

    今作の奇病に対して日本人が取った方針なんて、まさに「永遠のゼロ」を思い起こすような、芯の強い日本人を感じました。果たして自分が同じ立場に立った時、そんな選択が出来るかどうかと自問してしまいましたよ。(自分だけ助かろうと逃げ回る自信はあります 笑)

    如月氏は本作を書いて3回も泣いたそうですが、私は主要人物達の気骨、そしてパンドラの箱のように残った希望に心打たれたという印象の方が強いです。人によっては、読んだ後の人生が変わってしまうかもしれません。

    そんな凄すぎる大作の「エンジェル」、今ならまだ99円です。
    このクラスの大作をこの値段で販売するなんて、私達ザコにとっては営業妨害もいいところです(笑)。

    SF嫌いの私もむさぼり読んだ如月氏の最高傑作、ぜひ、その熱い魂を受け止めてください。

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